不動産投資しようと思って中古アパートを買ったよ。ところで不動産取得税って何?払わなきゃいけないの?
不動産投資では様々な税金を支払う必要があります。その中でも、金額的にインパクトのあるのが
不動産取得税
金額が金額だけに、前もって準備しておきたいものです。今回は、
不動産取得税の計算方法や軽減措置について解説します!
不動産取得税とは?
不動産取得税とは、
不動産を取得したときに1度だけ支払う必要のある税金
です。
そのままだね
相続の場合は必要ありませんが、無償で譲り受けた場合、マイホーム、投資用物件など、不動産を取得した際に支払う必要があります。
固定資産税などと違って、取得時に1度だけ支払うのが特徴です。
ですので、投資用に中古アパートを買った場合も課税の対象になります。
やはり対象か・・・
不動産取得税の支払い方法・時期
不動産取得税は、建物が建っている都道府県に納める地方税です。
ですので、
管轄の地方自治体から送付されてきた納税通知書で支払います。
支払い方法は、コンビニ、金融機関、郵便局などで支払うことが出来ます。
公共料金みたいだね
納税通知書が届くタイミングは地方自治体により4カ月~1年半位と様々
です。具体的なタイミングは管轄の都道府県に問い合わせましょう。
不動産取得税の計算方法
不動産取得税の計算方法は、
不動産価格×4%
です。
ええ、2500万の中古アパートだったから、100万円も払うの・・・
いえ、『不動産価格』とした部分は、購入の際に実際に支払った価格ではありません。
どういうこと?
不動産価格×4%としましたが、正確には
課税標準額×4%
です。課税標準額には、固定資産評価額が使われます。
固定資産評価額は、国が定めた固定資産評価基準により決められており、固定資産管理課税台帳に登録されています。
実際に取引される不動産価格は、建物を建設するためにかかる費用や、各業者の利益などが含まれているため、基本的に固定資産税評価額のほうが安くなります。
一般に固定資産評価額は、土地の約7割、建物の約6割程度と言われています。
申請無しで受けられる軽減措置
不動産取得税の計算方法をお伝えしましたが、実際は先述の計算式より安い金額となります。
どういうこと?
申請無しで受けられる軽減措置があるためです。具体的には、
建物の価格×3%
土地の価格1/2×3%
を合計した金額
が実際支払う必要のある不動産取得税となります。
(先述の通り、「建物」「土地」は固定資産税評価額が使われます)
パグさんのケースで見てみましょう。売買価格2500万の内訳は、いくらですか?
建物:1500万
土地:1000万 って書いてあるよ
とすると、概算で固定資産税評価額は、
建物:1050万
土地:600万
となります。(土地7割、建物6割で計算)
これを先ほどの計算式に当てはめると
1050万×0.03+600万×1/2×0.03
=405,000円
が実際に支払う金額となります。
※軽減措置は、2021年3月31日まで
申請することで受けられる軽減措置
不動産取得税には、申請することで受けることのできる軽減措置があります。
まず建物の場合、築年によって数百万単位で、計算のもとになる固定資産税評価額を減額することが出来ます。
次に土地の場合も、価格に応じて減額する措置などがあります。
へえ!じゃあいくらになるの?
残念ながら、額は変わりません。
中古の場合、軽減措置を受けるためには、自己が居住する必要があるためです。つまり、
中古の投資用物件はこれらの軽減措置は受けられない
のです。
残念・・・
最後に
不動産投資の場合、受けられる軽減措置は限られています。
通知が来てから慌てないよう、徐々に積み立てるなど、準備しましょうね!
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